ちょっと前に新聞の地方版に出ていました。
錦糸公園のベンチが壊されるので、ネジを特殊なものにしましたという記事。
なんでも、ベンチの中央の手すりを外して寝る人がいるからだと。
その記事を読んで、なんとも無粋でやさしくないなと感じました。
いいではないか、公園のベンチで横になるくらい。
このあたりの公園では横になれないようにしているんだ。
木漏れ陽の下、手枕で顔には文庫本を広げて載せて。
昼寝の目覚めで、生きていてよかったと感じたことがあります。
ベンチの中央には手すり付きがあるけれど、寝れないようにしているのか・・・へー
記事を読んだ人はどう思うだろう。
という思いと、外せないネジとはどんなものかなと興味を感じてもおりました。
今日、公園で見てきました。
すると、ちょっと考えが変わりました。
なぜなら、はじめから中央の手すりが無いから。
歩道側から公園に入ると、最初のベンチには手すりが無い。
あれ? このベンチ。昼寝できそう。
ベンチの中央付近を見ると、手すりを外した跡を示す、ネジ穴がありました。
そして、ベンチの木を止めるネジは、六角形の特殊ネジで、その頭には工具が入らないような処理がされています。
なるほど。
外された手すりは復旧せずということか。
あれ? 残っている手すりもありますが、このネジは普通。
手すりが残るベンチと、手すりの無いベンチとが混在しています。
うーん。 冒頭の新聞記事を読んだときの感じとは違う印象です。
確かにベンチは壊され(手すり外され)ていたようです。
が、かといって、その対策として手すりを外せないようにしたわけではないですね。
手すり部分は、今までと同じ、普通のネジですから。
なんだか、無粋というより、手すりは外していいですよ。
という暗黙の大岡裁きのような温かい感じを受けたのでした。